2009年04月22日
「地域力の達人」。
ここ数年、「地方自治」や「まちづくり」などを考える際に、
「地域力」という言葉を目にします。
これは簡単に言えば、「地域を支える市民の力」であり、
この源は、地域の人の融和や親睦、絆といった
「連帯力」や「団結力」といったものが鍵となります。
まさに、「地域力の醸成」は、
「協働の推進」と並び、これからのあきる野市や
全国のまちづくりの重要なテーマであることは間違いありません。
それゆえ、わたくし子籠(こごもり)も、大学院での研究で、
この「地域力」について大きな関心を持ち、
その仕組みや醸成に向けた取り組みについて
研究しました。
ちょっと難しい説明文になりますが、
わたしは、北海道庁による「地域力の定義」が、
一番しっくりくるので、
参考までに、ご紹介します(^^)。
「地域力とは、地域における信頼関係や互酬性の規範を持つ多様な組織の住民やネットワークが地域の社会課題に気づき、各主体が自律的に、もしくは協働しながら地域課題を解決したり、地域の価値を創出したりする力」(北海道知事政策部(2006)『ソーシャルキャピタルの醸成と地域力の向上−信頼の絆で支える北海道−』より引用)
つまり、ここで述べられている地域力とは、
地域住民らが互いの信頼やつながりなどを強めて、
地域の様々な課題を解決していく力のことを指しているのです(^^)。
ちょっと、前置きが長くなりましたが、
そんな折、わたくし子籠(こごもり)が、
大学院の修士課程に在学中に、
調査委託研究(「相模原市の地域力に関する研究(2007)」)
をさせて頂いた「神奈川県相模原市」から、
「地域力の達人」というタイトルの付いた冊子が届きました。
これは、相模原市内で「地域力を発揮している自治会」の
活動事例をまとめたもので、
「なるほど、こうやって地域の絆や地域力を育んでいるのか」ということが
具体的に掲載されていて、参考になります(^^)。
町内会活動が大好きな自分としては、
なかなか面白い一冊です(^0^)。
相模原市は、あきる野市より人口もかなり多い街ですが、
東西に行政面積が広く、山間地も多い点など、
共通項もたくさんある街であり、お手本になるところも多いかと思います。
ぜひ、あきる野市の皆さんや、市議会、行政職員の方々などにも
この地域力について、関心を持って頂きたいと思いますし、
わたしも引き続き、調査・研究を深めて、
あきる野市のまちづくりに生かしていきたいと思います。